インフルで入院しやすい人、死亡リスクが高い人の特徴~メタ解析

提供元:ケアネット

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公開日:2026/09/18

 

 インフルエンザ患者における入院および死亡に関連するリスク因子を特定することは、臨床管理および公衆衛生戦略を策定するうえで重要である。今回、中国・Shandong University School of Public HealthのYa Gao氏らは、WHOインフルエンザ臨床ガイドラインの更新を支援する目的で、季節性インフルエンザ患者における入院および全死因死亡のリスク因子を系統的レビューおよびメタ解析で検討した。その結果、非重症例の入院の主要リスク因子として、65歳以上、免疫不全、心血管疾患、神経疾患、慢性呼吸器疾患が、重症例の全死因死亡の主要リスク因子として、2次細菌感染、栄養不良、敗血症、急性腎障害、65歳以上、慢性心血管疾患、悪性腫瘍、慢性神経疾患が示唆された。Lancet Respiratory Medicine誌オンライン版2026年9月8日号に掲載。

 本研究では、Medline、Embase、Cochrane Central Register of Controlled Trials、Cumulative Index to Nursing and Allied Health Literature、Global Healthにおいて、2000年1月1日~2025年10月30日に発表された観察研究を検索した。対象とした研究は、年齢を問わず、検査で確認された季節性インフルエンザ患者を登録し、少なくとも1つのリスク因子と入院または全死因死亡との関連について調整済み効果推定値を報告したものとした。逆分散法によるランダム効果モデルでメタ解析を行い、エビデンスの確実性はGRADEアプローチで評価した。

 主な結果は以下のとおり。

・特定された3万5,808件の登録のうち、63研究(計215万518例、平均年齢:3.6~87.9歳)が適格基準を満たしていた。
・非重症インフルエンザ患者における入院の主要なリスク因子として、GRADEで確実性が中または高のエビデンスにより、高齢(成人における10歳上昇当たりのオッズ比[OR]:1.72、95%信頼区間[CI]:1.02~2.89)、心血管疾患(OR:2.72、95%CI:1.24~5.94)、HIV感染/免疫不全/免疫抑制(OR:2.70、95%CI:1.55~4.70)、慢性呼吸器疾患(OR:2.24、95%CI:1.90~2.64)、神経疾患全般(OR:2.31、95%CI:1.65~3.24)が示された。
・非重症例の入院に関する追加リスク因子としては、妊娠(OR:1.88、95%CI:1.73~2.05)、糖尿病(OR:1.84、95%CI:1.26~2.67)、悪性腫瘍(OR:1.75、95%CI:1.12~2.75)が認められた。
・重症インフルエンザ患者における全死因死亡の主要なリスク因子として、2次細菌感染(OR:4.13、95%CI:1.53~11.14)、栄養不良(OR:3.29、95%CI:1.57~6.89)、敗血症(OR:3.19、95%CI:2.08~4.89)、急性腎障害(OR:2.92、95%CI:1.11~7.73)、65歳以上(OR:2.47、95%CI:2.21~2.75)、慢性心血管疾患(OR:2.43、95%CI:1.16~5.09)、悪性腫瘍(OR:2.21、95%CI:1.31~3.72)、慢性神経疾患(OR:2.08、95%CI:1.13~3.83)が示された。
・重症例の全死因死亡に関する追加リスク因子としては、肝疾患全般(OR:1.86、95%CI:1.35~2.58)、HIV感染/免疫不全/免疫抑制(OR:1.79、95%CI:1.51~2.13)、慢性閉塞性肺疾患(OR:1.74、95%CI:1.37~2.20)が認められた。

(ケアネット 金沢 浩子)

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